こんにちは、ヨガ講師のサヤカです。
皆さんは覚えているでしょうか…あれは2022年末のことでした…古民家生活を夢見て、京都の賃貸物件を内見したものの、あまりのボロさに私が撃沈&意気消沈したことを…(家賃7万円のメタクソぼろい物件でした。マジでカンボジアの田舎の家より酷かった)
あれから歳月を重ねること、1年半余り。撃沈後もめげずに、京都と埼玉に場所を絞って物件探しを続けていたのですが…
この度、立地・家屋ともに納得のいく物件をようやく見つけることができました!!
それがこちらの古民家です。
高台に立つ、農地付きの一軒家。
場所は埼玉県飯能市で、最寄駅は吾野(あがの)駅。飯能駅と秩父駅のちょうど真ん中くらいのところに位置しています。
建物に関していえば、右側の赤い屋根の部分が母屋になっていて築100年以上。左側の増築部分は昭和45年増築で、築54年とのことでした。
よって、古民家といえども、ご覧の通り「古い民家」という意味での「古民家」ですからね。過度な期待は禁物ですよ…!
いわゆる民泊になるような由緒正しきザ・古民家ではないものの、母屋の築100年以上という歴史は、なかなかどうして伊達ではありません。「うおっ!」という驚きポイントいくつか存在しています。
そのひとつがこちら、伝統構法の石場建て。
現在の住宅はコンクリートで固めた基礎の上に建っていますが、この母家は「地面の上に石の基礎を置き、その石基礎の上に柱を乗せる」という伝統構法で建っています。
これは、あの法隆寺(世界最古の木造建築)と同じ技法なんですよ!何だか浪漫を感じちゃいますよね😳
そして、母屋北側の土間は炊事場になっていて、竈(かまど)がそのまま残っていました。土間からハシゴで登った先にある中二階には、なんとお蚕様のための部屋も残っていて…しばし絶句…
だって旧家のお屋敷や白川郷ならともかく、フツーの住宅地に蚕部屋のある家が現存しているって凄くないですか!?まるでここだけ時が止まったかのような保存状態っぷりに驚きを禁じ得ませんでした。
図書館司書時代は郷土資料担当だったし、院では民族研究をしていたのでね…こういう民俗的なものが当時のまんま残っているということに過剰に反応してしまうのです…😂
なお、母屋の部屋は床が抜けていたり、残置物がまだあったりと、かなりのカオス状態。でも、物件購入前に建築士の人に診断したもらったところ、普通に住めるように直せるってことだったので…その言葉を信じたいと思います。
一方の増築部分はというと、母屋のような驚きポイントはなく、いたってフツーの「古い民家」といった風情。右の北側が台所などの水場、左の南側が6畳と8畳の和室になっています。捨て置かれたカレンダーから察するに、1995年までは生活をされていたようですね。
郷土資料に載るような民具の類はなけれども、侮るなかれ。増築部分においても、私を唸らせる推しポイントがいくつか存在していました。
一番の推しが、この昭和の型板ガラスです。レトロで可愛くないですか😍?柄には名前がついていて、上が銀河で、下がささ。
古都(上)
ときわ(下)
きく
ハイウェイ(右)
ときわ(左)
ご覧の通り、これらが部屋の至るところに残っているので、もう興奮しっぱなし!内見時には、ギラついた目でチェックしまくってしまいました。
なぜかというとこの型板ガラス、すでに製造が終了している代物なんですよね。今から新品で入手しようとしても、決して叶わないものなのです。
そんな建具が今でも使用可能な状態で…ガラスの割れやヒビもなく、枠が朽ちることもなく、綺麗な状態で現存しているなんて…古民家の購入希望者からすれば、もうたまりません…🥺
「よくぞ残っていてくれた!!これから毎日眺めて過ごしちゃうからね!私優勝!古民家バンザーーイ!!!」と脳内で祝杯をあげながら内見をしたのでありました😂
これらのガラスは大量生産品なので、決して希少性が高いわけではありません。でも、昭和の築浅古民家の価値って、こういうものに宿ると思いませんか? 骨董品にはなりきれない、中途半端な存在の可愛らしさ。これぞ旧家のお屋敷に勝るとも劣らない、築浅レトロの醍醐味だと思うのです。
建具ではないけれど、アンティークの足踏みミシンも、譲ってもらう約束をしています。断捨離好きのミニマリストだけど、、、これを処分するというのは、ちょっと看過できなかった。
他にも、玄関の三和土(たたき)が那智黒石(なちぐろいし)の洗い出しだったり…
玄関の天井にも竹細工の加工が施されていたりと、素朴な推しポイントが満載のおうちなのです。
繰り返しますが、この家は「天井が高く立派な梁がある、由緒正しきザ・古民家!」ではありません。むしろその対極にある「単なる古い民家」です。
でも、ガラスや三和土など、ちょっとしたところにジワジワと愛着が湧いてくる、私の手の内にちゃんとおさまる、等身大の古民家なんですよね。
身の丈にあっているっていうのかな?そんなところが何よりも気に入っています。
あと、古民家の現実に挫けて現代的な生活が恋しくなったら、車で30分のところにある実家に帰って泊まらせてもらおうと思っています😂カンボジアから日本への一時帰国的な感じで🤣🤣
ちなみにヨガレッスンは6畳と8畳の和室でおこないます。ちょうど巣鴨の古民家と同じ大きさですね。現状では畳の上にカーペットが敷かれているけれども、ここは地元の銘木・西川材の無垢フローリングにする予定。レッスンでは、無垢材の心地良さを足裏からご堪能くださいね。
(畑は25mプール2個分の広さ)
順調にいけば、10月末までに引き渡しが済み、それからリノベーションに入ります。リノベといってもハーフビルドで半分だけ直してもらい、残りはここで生活しながらDIYで仕上げていきます。
(農業委員会に提出した作付計画図)
ヨガレッスンは2025年の夏にプレオープン、同年秋にグランドオープンができればいいなと計画中。畑があるので収穫祭やランチ会もやりたいし、ハイキングコースへのアクセスが抜群なので、登山や三峯神社リトリートもしたいですね。養蜂、養鶏、ヤギ除草と、夢はどこまでも膨らみます。
庭の外構や畑の状態を含めると、すべてが整うには4・5年の歳月を要するでしょうか。ぜひ皆さんも、初期の未完成の頃からこの地を訪れ、家や土地に対する愛着を深めていってくれたら嬉しいです。
なお最寄駅から古民家までは2kmあって、徒歩だと30分かかります。なのでトゥクトゥクを買って、駅から送迎をする予定。こちらもお楽しみになさってください!
ペーパードライバー歴20年の私ですが、室蘭で運転の練習をしておきます!
購入しようと思っているEVトゥクトゥクのお値段は約100万円。私が無事にトゥクトゥクを買えるよう、皆さんヨガレッスンにガンガン課金をしてください!!!よろしくお願いします😂